第1章 勘違い:Na
【Na視点】
俺はNakamu。
俺には好きな人がいる。
可愛くて優しくて頭がよくて、スポーツもできて少し天然な俺の初恋の人。
名前は太田 心優。
名前も可愛い。
そんな心優が最近友達のきんときに告られて、付き合っているらしい。
俺の方が先に心優のこと好きになったのに。
……
仕方ない。
あれをするか。
俺はいつものように心優を誘った。
「心優、今日遊ばない?」
「いいよ~いつものメンバー?」
優しい心優は彼氏がいるのにも関わらず、遊んでくれる。
「うん!俺が誘っとくよ!」
「ありがとう!」
まあ、シャケしか誘わないけど。
このきんときがいない遊んだ日が何回続いただろうか。
ついに2人が別れた。
今日、珍しく心優から遊びに誘ってくれた。
シャケときんときは誘ってないらしく、2人っきりだ。
すると心優が突然こんなことを聞いてきた。
「恋をするってどんな感じ?」
きんときと別れるのが辛かったのだろうか。
それともきんときのこと、好きじゃなかったのだろうか。
恋か…
好きで好きでたまらない感じかな。
でもそれを言うと引かれるかも。
…
「気が付くとその人のことを考えてしまうって感じかな。俺はそうだよ」
うん。間違ってはない。
……
あれ?
心優、顔赤くね?
「どうしたの?」
と聞くと、心優はより一層顔を赤らめて言った。
「なっ、なんでもないよ」
どうしたんだろ。
「?そう?何かあったら言ってね!相談に乗るよ!」
可愛らしい心優。
早く俺のこと好きになってくれればいいのに。