第1章 勘違い:Na
それから2ヶ月。
私達は別れた。
お互いに意識しすぎて何もできないという状況だったから私が振ったのだ。
きんときも理解してくれた。
私はきんときに恋をしていなかった。
それに気づかなかった、勘違いをしたせいできんときを傷つけてしまったのかもしれない。
私はこの気持ちをこらえきれずにNakamuに話した。
「恋をするってどんな感じ?」
Nakamuは少し頬を染めて言った。
「気が付くとその人のことを考えてしまうって感じかな。俺はそうだよ」
そんな幸せそうに話すNakamuを見て胸に違和感を覚えた。
Nakamuには好きな人がいるんだろうな。
……もしかして私、Nakamuが好き?
どうしたの?と優しく聞いてくる彼の方を見る。
……!!
好きだ。
優しいところ、カッコいいところ、全部好きだ。
…待って今、Namakuと公園で2人きりじゃない…?
緊張からか恥ずかしさからか、熱が顔に集中しているのがわかった。
「なっ、なんでもないよ」
「?そう?何かあったら言ってね!相談に乗るよ!」
優しいNakamu。
どうやら私の初恋の人はNakamuみたいです。