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気炎万丈【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】【R18】

第1章 出会い


最終選別

4日目 月の明るい夜だった
自分の影が落ちるくらいに

「うわー たすけ・・・!!」

「く、来るな!!」

煉獄杏寿郎は声のする方へ走ると、少し開けた所に出た。

鬼は2匹

「大丈夫か!」

「大丈夫?」

ほぼ同時に反対の方向の木の茂みから、杏寿郎以外にもう一人駆けつけていた。

「私は黒い方を。あなたは青を。」

良く通る声がして杏寿郎はその方向を見る。

年の頃は自分と同じだろうか、琥珀色の髪をふわりと靡かせ、翡翠の瞳の少女がいた。月の光のせいもあり、ぞくりとするような美しさだ。

「・・・承知した。」

炎の呼吸 一の型 不知火__
日の呼吸 円舞__

(ひの呼吸?初めて聞く呼吸だ)

ごろりと2つ鬼の首が落ち、ぼろぼろと崩れていく。先ほど助けを呼んだ者たちはどこかへ逃げたようだった。

「お見事!美しい太刀筋だ!」

「あなたも・・・」

「ありがとう!俺は煉獄杏寿郎!君の名を訊いても良いか?」

杏寿郎の溌剌とした声が響き渡る。

「私は 。」

「 良い名だ。3日後の朝、麓で会おう!」

「杏寿郎・・あなた太陽みたい。」
「ご武運を。」

ふわりと花が咲いたように微笑むのを見て
杏寿郎はドクンっと胸が高鳴った。

「ああ 君にも!」


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