第129章 優柔不断
「おい。お前の望み通り、
言ってやったんだが。」
リヴァイは一瞬で赤面したエマの様子に、
少し笑いながら言う。
「リヴァイさん、すみません……
兵士長にこんなこと言っていいのか
分からないですけど……
今、リヴァイさん、
めちゃくちゃ可愛かったんです……」
エマはそう言いながら
手で顔を隠したまま悶える。
「……確かにそれは、
兵士長に言う言葉ではねぇな。」
リヴァイは呆れたように言い、
「なぁ。それより早く答えろよ。
抱きしめてもいいのか?」
と、エマの手を握った。
「……はい。お願いします。」
エマはそう言って少し顔を上げると、
リヴァイはエマをそっと抱きしめた。