第129章 優柔不断
暫くの沈黙の後、リヴァイは口を開く。
「……お前、何勝手にフラれてんだよ?」
「こっちが聞きたいですよ。」
エマの即答に
リヴァイは思わず吹き出す。
「笑いごとじゃないですからね?」
エマは釣られて少し笑うと、
リヴァイの肩を揺さぶった。
「……でも。
一人になると、結構色々考えますね。」
エマは椅子の背もたれに、
深くもたれかかる。
「ここに来て、
自分がどれだけ人に頼って来たか、
痛感しました。」
リヴァイはエマに目を向けると、
「普通はそういうもんだろ。
お前は今まで人に頼ってこなかったんだろ?」
そう言って紅茶を一口飲んだ。