第128章 仕返しの結果
「はぁっ……も……、
死にそう、なんですけど……」
情事を終えた直後。
エマは身体を動かす体力もなく、
肩で息をしながら、エルヴィンに抱き着く。
「君が私に仕返そうとするからだろう。」
エルヴィンはエマに抱き寄せられたまま、
エマの髪を撫でる。
「……まさか、食事運んだだけで、
こんなことになるとは……」
エマがそう言って小さく息を吐くと、
「私が食事しているのを見るだけで、
何故そこまで興奮できるんだ?」
エルヴィンは笑いながら問いかける。
「こっちが聞きたいですよ……
何で食事してるだけなのに、
あんなにいやらしくなれるんですか?」
エマは未だ紅潮したままの頬を
冷やそうと、手の甲を頬に当てる。
「エルヴィンさんのフェロモンが
本当に怖いです……」
エルヴィンはエマの髪を撫で、
耳に掛けながら
「私も君のフェロモンには
やられっぱなしなんだがな。」
と、エマに優しく口付けをした。