第126章 雑務の手伝い
エマは部屋に入ると、
ソファーの前の机に、持って来た夕食を置く。
机には書類が積み重なり、
今にもなだれ落ちそうだった。
「相変わらず忙しそうですね……
私、もう自分の仕事は終わってるんで、
何か雑務で手伝えることがあったら、
手伝いますよ?」
エルヴィンはその言葉に少し反応すると、
「雑務、か。
それは、何までだったらしてくれるのかな?」
そう言ってエマの顔を覗き込む。
「あ、今いやらしいこと考えてますよね?
ダメですよ、仕事中ですから。」
エマが少し頬を紅潮させると、
エルヴィンは小さく笑い、
「なんだ。仕事中ではなかったら
誘っても良かったのか?」
と、エマの近くのソファーに座る。
「そう言うつもりで
言ったんじゃないんですけど……」
エマはますます頬を赤らめた。