第125章 好悪の区別と自信家の嫉妬
「……なるほど。大体分かった。」
あらかたの状況を聞き出すと、
エルヴィンは小さくため息を吐く。
ジャンとエレンは
ベッドの上で正座して、固まっていた。
「エマ。
取り敢えず、ほぼ君に原因があるな。」
「反論は何もないです……」
エマもベッドの上で正座すると、
エルヴィンに頭を下げる。
「……と言うか、エルヴィンさん、
何でエレンとジャンがここにいること
分かったんですか?」
「昨日私が、ジャンに君と別れたことを
話したからね。」
「え?何でですか?」
エマは少し顔を上げる。