第121章 犬猿の仲
「ごめん……、さすがに早いな、俺……」
ジャンは息を切らしながら、
エマを抱きしめる。
エマはそんなジャンを抱きしめ返すと、
「ううん。大丈夫。
……気持ち良かった。ありがと。」
そう言ってジャンの背中を摩った。
「……いや、礼言うのはこっちだから。」
ジャンはそう言うと、
エマに優しく唇を合わせる。
「俺の初めての人になってくれて、
ありがとう……」
少し照れくさそうに笑う
ジャンの顔を見て
エマはジャンの頬にキスをすると、
「ほんと可愛いな、ジャンは。」
そう言って強くジャンを抱きしめた。