第119章 爆弾発言

「え、ちょっと待った！」

エマは思わずジャンの肩を掴む。


「いや、そりゃさっき
欲情しそうになった、って
言っちゃったけど、それしちゃったら、
またジャンは諦めきれなくなるんじゃないの？」


「……エマさん、
そんなにすごいテクニック持ってんの？」

「あ、そう言う意味では
ないんですけど……」


何故か敬語になるエマを
ジャンは優しく抱きしめると、

「いいよ。
どうせ諦めきれないんだから、
それなら俺にも少しくらい、
いい思いさせてよ。」

そう言って笑う。



「……何とも言えないんだけど、
こんな状態の私抱いても、
面白くないかも知れないよ？」

「別に面白さなんか求めてないから。
俺は今、エマさんのことを
少しでもいいから満たしたいし、
エマさんで満たされたい。」