第119章 爆弾発言
「しかも、そう言うこと言われて、
すごい嬉しくなっちゃうし、
ジャンに欲情しそうになるし、
もう消えてしまいたい……」
「………ん?
今、どさくさに紛れて、
すげぇ爆弾発言したよな。」
ジャンはエマの髪を撫でる手を止めた。
「……え?そうだった?」
「………うん。」
エマはジャンの少し赤くなった顔を
見ながら考えを巡らすと、
「ああ。
欲情しそうになるって言っちゃったね。」
そう言って笑う。
「いや、笑えねぇけど。」
「……ごめん。」
エマは思わず頭を下げる。
「これは完全にエルヴィンさんの
影響だと思うんだけど……
最近、自分の性欲の抑えが利かなくて……」
ジャンはエマのその発言に
目を丸くした。
「……エルヴィン団長、そんなにすごいの?」
「……うん。」
エマはそれだけ言うと、
ジャンから目を逸らす。