第119章 爆弾発言

「俺はさ、この恋が叶うためだったら、
エマさん振り向かせるためだったら、
何でもしてやる、って気持ちでは、
もうないんだよな。」

ジャンは少し笑うと話し出した。



「どっちかって言うと、
今はエルヴィン団長の意見に近いかもな。
エマさんが幸せになるんだったら、
エマさんの応援をしたいし、
辛くなった時だけでも、
俺を頼って欲しいと思うし。」

ジャンは目を瞑る。


「そりゃ、
恋人になれたらいいなぁとは思うけど、
意外と片思いも
悪いことばっかりじゃないんだよ。
こうやって話してるだけでも、
俺はかなり嬉しいし、幸せ」

ジャンがそう言いかけたところで、
エマはジャンの唇に触れた。