第119章 爆弾発言
「ほんと団長ってすげぇな……」
ジャンはエマの話を聞き終わると、
感嘆の声を上げる。
「そうだね。
私がエルヴィンさんだったら、
絶対そんな決断しない。」
「……俺もしないよ。」
ジャンは少し俯くと、
「俺、エルヴィン団長のこと、
尊敬通り越して惚れそうなんだけど。」
そう言って笑った。
「いや、ほんとにそうなんだよ。
だから昨日も、また恋人に戻りたい
って言ってみたけど、
言い終わる前に却下された。」
エマは苦笑する。
「何回フラれてんの、エマさん。」
ジャンは思わず吹き出す。
「……考えることを放棄せずに、
ちゃんと悩めって。」
エマはそう言うと、
ベッドに仰向けに寝転がった。