第118章 変化で得られたもの

エマはエルヴィンの話を聞き終わると、

「……私、いつかこの気持ちに
結論が出るんですかね？」

そう言ってため息を吐いた。


「そうだな。今はまだ、
そのきっかけが掴めてないんだろう。
時間をかけてゆっくり考えればいい。」

エルヴィンは優しい表情で言った。



「……時間をかけてたら、
またその間、今日みたいに
エルヴィンさんを求める気がしますけど。」

「そうか。それは光栄だな。」

エルヴィンはそう言うと
エマの頬に口付けをする。



「そういうのって、許されるんですか？」

「どうだろうね。
だが私も君と同じで、
気持ち良くなることは好きだから、
そんな簡単に拒否はできないな。」

エマの問いに冗談めかして答えると、
エマを強く抱きしめた。