• テキストサイズ

自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第10章 エルヴィンの想い



「………え?」

エマが気の抜けた声を出した時、


「エルヴィン。会議が始まる。
例の書類、忘れず持って来いよ。」

ドアの外からリヴァイの声がした。


エルヴィンは、そのままの状態で

「……分かった。すぐに向かう。」

と、返事をした。





「リヴァイ……タイミングが良すぎるな。
どこかで見ていたんじゃないのか。」

エルヴィンはそう言って小さくため息を吐くと、
エマから手を離した。


「そんなにびっくりしたかな?」

目を丸くして固まるエマを見て
エルヴィンは笑う。



「………いや、びっくりしない方が
おかしいと思います。」

エマは固まったままで答える。


「……今までも、かなり態度で
表していたと思うんだがな。」

エルヴィンはそう言って
エマの頭を優しく撫でると、
書類をまとめ始めた。



「さて。私は会議に出るよ。
エマも仕事に戻りなさい。」

エマはエルヴィンに背中を押され、
部屋から出ると、
茫然としたままで食堂に向かった。



/ 770ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp