第115章 究極の選択
「エマ。話したいことがあるんだ。」
情事も終わり、エルヴィンは
エマに腕枕をした状態で話しかける。
「……何ですか?」
まだ少し、動悸の早いエマは、
エルヴィンの方を向いた。
「エマ。別れよう。」
「………へ?」
いきなりの発言に、
エマは一瞬固まった後、
勢いよく起き上がる。
「ちょ、ちょっと待ってもらっていいですか?」
エマはそう言うと、一度呼吸を整える。
「あの、何の前触れもなさすぎて、
どう反応していいのか
分からないんですけど………」
「そうかな。」
エルヴィンは、平然と言う。
「……そうです。」
やっとそう言うと、
エマはまた言葉を失った。