第115章 究極の選択
次の日の夜。
エマが風呂上がりで部屋に戻った直後、
エルヴィンが部屋を訪れた。
「エルヴィンさん。今日は早いですね。」
エマはドアを開けながら、
驚いたように言う。
「まぁ、たまにはこんな日もなくては、
さすがに体が持たない。」
エルヴィンはそう言うとエマの頭を軽く撫で、
ベッドの淵に座った。
「……エルヴィンさんも、
お風呂上りなんですね。」
エマはそう言いながら、
横目でエルヴィンを見る。
「ああ。エマもだろう?」
エルヴィンはそう言うと、
まだ乾き切っていないエマの髪に
優しく触れた。