第114章 思惑と選択
「私たちは、エルヴィンのこと
過剰に心配しすぎだったのかもね。」
ハンジはそう言いながらソファーに座る。
「過剰な心配させるくらい、
あいつが弱ってたんだろうが。」
「でも、もう今は違う。」
ハンジはハッキリ言い切った。
「ま、そう言いきれるようになったのも
エマのお蔭なんだと思うけど。」
「……それなら、
このままでいいじゃねぇか。」
リヴァイはハンジから目を背けた。
「エルヴィンは
エマに選択させるって言ってた。」
「選択?そんなもん必要ねぇ。」
「リヴァイ。
エマは人形じゃないんだよ。」
「そんなこと分かってる。」
リヴァイは少し声を大きくした。
「分かってるんなら、
エマに決めさせるべきだ。」
ハンジは強く言い放つ。