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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第109章 最善の結論




エマが部屋に戻ると、
部屋の前でエルヴィンが待っていた。


「エマ。こんな遅くまで仕事か?」

エルヴィンはそう言うと、
エマの髪を撫でる。


エマは何も言う事が出来ず、
エルヴィンに抱き着いた。


エルヴィンは
少し驚いた表情を見せるが、

「部屋に入って話を聞こう。」

そう言って、
エマの背中を優しく摩った。








部屋に入り、二人はベッドの淵に腰掛けるが、
エマは黙ったまま
膝の上で握られた自分の手を見つめる。

エルヴィンは、その手を優しく握ると

「君がそんな顔をするのは、
リヴァイが関係する時だけだ。」

そう言って、悲しそうに笑った。



「……エルヴィンさん。
私、どうしたらいいか分からないです……」

エマはやっとそう言うと、
頬を涙が伝うのを感じる。


「リヴァイさんに、まだ、ずっと、
私に恋してるって、言われました。」

エマは鼻を啜りながら話し始めた。


「私は突き放された方だと
思ってたんですけど、
実際、そうじゃなかったんですかね。」

冷静に話そうとするが、
感情が抑えきれず、声が上擦る。


「もし、私を突き放した原因が
私にあったとしたら、それって、
リヴァイさんといることで私が」

エルヴィンは言葉を遮るように、
エマを強く抱きしめた。

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