第96章 反省と自棄と真摯と

「別に俺はいい。」

「……え。そっちこそ、
最初と言ってること違うじゃないですか。」

「あれはお前をからかっただけだ。」

「そうですか。」

エマはそう言いながら、
またリヴァイのベルトに手をかけ、緩め始める。


「だからお前っ、話聞いてんのか？！」

「聞いてます！
てか、今更何照れてんですか？！」

リヴァイに手を掴まれ、エマは言い返した。


「照れてるわけじゃねぇよ！
しなくていいっつってんだろうが！」

「調査に出てから後悔しても知らないですよ？」

「ああ。
後悔したら、次の調査前はしてもらう。」


その言葉に、
エマは思わず吹き出す。


「次の調査前に、
私がするかは分かんないですよ？」

「何言ってんだ。
その気にさせてやるよ。」

「何だか調子が戻りましたね………」

エマは少し顔を赤らめた。




「それより、こっちの方がいい。」

リヴァイはそう言うと、
またエマを抱き寄せる。



「……どうしたんですか？」

「どうもしねぇよ。」

リヴァイはエマを抱きしめながら、
軽く目を閉じた。