• テキストサイズ

自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第88章 勝負の行方



「おい。やらしい声を出すのはやめろ。
やりたくなる。」

リヴァイはエマの顎を引き上げる。


「そ、それ、
息がしにくいんでやめて下さいっ」

エマは自分の顎に触れたリヴァイの手を
握ると、肩で息をした。



「ま、まさかここまでとは、思わなくて……
先に荷物を預けた意味が、
ようやく分かりました……」


エマは終わりの見えない階段を見上げる。


こんなに階段を登ったのは
何年振りだろうか。


後ろに目をやると、
既に地面は見えなかった。
転がり落ちそうな気がして、
急いで前に向き直る。



リヴァイは呆れた顔をすると、

「だからお前が行くには
難しい場所だと言っただろうが。」

そう言って、その場にしゃがみ込んだ。

/ 770ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp