第85章 飲み会でプロポーズ
「エマはエレンに甘いよね。」
少し酔いの覚めたハンジは頬杖をついて
エマを見る。
「そうですか?」
「そうだろ。
てか、廊下にいる時から、
ベタベタし過ぎなんだよ。」
ジャンは不貞腐れたように言った。
「な、エマは廊下でエレンと何を?」
エルヴィンは思わず焦ったような声を出す。
「腰を寄せて、肩を抱かれて、
見つめ合ってただけだ。」
「え、リヴァイさん、
いつの間に見てたんですか?」
突然のリヴァイの発言に、
エマは前のめりになる。
「うわー!エルヴィン、ピンチだね!
新ライバル出現!」
「エレンはそんなんじゃないですよ!」
エマは思わず声を上げる。
「巨人化できる男とか……
やばいね。滾るね。
エレン優勢だよ、絶対。」
「あ。そう言えば、
エレンも自分で言ってましたけど。
自分が優勢だって。」
「いやいや、それはジャンより優勢
って言ってただけでしょ。」
エマはジャンの肩を叩く。