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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第84章 変化は突然に、




「エルヴィン。俺も行く。」

リヴァイは早足で廊下を歩く
エルヴィンに声をかける。


「ああ。そうしてくれ。」

エルヴィンは横目でリヴァイを見ると、
ペースを変えず歩く。



「おい、そんなに怒るなよ。」

リヴァイはエルヴィンの顔を覗き込んだ。


「怒ってはいない。
少し苛立っているだけだ。」

「……同じことじゃねぇのかよ。」

リヴァイはエルヴィンの横に並ぶ。



「エマはお前に抱きしめられて、
それを受け入れ、
抱きしめ返していたように見えたが。」

「泣いてたからな。
深い意味はねぇだろ。」


エルヴィンはリヴァイのその言葉を聞き、
深いため息を吐くと、

「こんなことくらいで
私はこうも苛立つのか………
面倒な人間になったもんだな。」

そう言って歩くペースを落とした。


「お前もエマ相手には
人間らしくなれるんだな。」

リヴァイはフッと息を漏らす。



「……お前も?
リヴァイもそうだと言うことか?」

「言葉の綾だ。いちいち勘繰るな。」

エルヴィンの訝しげな目に、
リヴァイは呆れた顔をした。


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