第82章 不服でも最高の
「計画通りには、行かないものですね……」
情事を終えた後、
エマはベッドに横になり、
息を切らしながら言う。
「そうか?
殆んど君の計画通りだったじゃないか。」
エルヴィンはエマの髪を
そっと撫でた。
「かなり刺激的だったよ。
普段のエマからは想像もつかないな。」
「そうですか?私はもっと
余裕のないエルヴィンさんが
見たかったんですけど。」
不服そうなエマに、
エルヴィンは優しくキスをすると
「今日は最高の誕生日プレゼントを
ありがとう。」
そう言って優しい表情で笑った。