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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第68章 余裕のない大人の夜





エマが目を覚ますと辺りは暗がりに包まれ、
枕元のランプの火は小さく揺らいでいた。


枕元の時計に目を向けると、
そんなに長い時間
寝ていたわけではないことに気が付く。

だが、気の向くまま寝た時のように
頭はかなりスッキリしていた。




「エマ。目が覚めたんだな。」


耳元で、エルヴィンの優しい声が聞こえる。



「あの、私、いつの間に寝ましたか?」

エマが恐る恐る尋ねると、

「そうだな。寝た、と言うよりは、
気を失ったに近いかもしれない。」

申し訳ないような表情で、エルヴィンは言った。



エマはその言葉で、
エルヴィンとの行為について思い出し、
思わず赤くなりエルヴィンの胸に顔を埋める。



「……思い出したみたいだな。」

エルヴィンはそう言うと、
エマの髪を優しく撫でた。


「すみません……
これこそ、穴があったら入りたい状態です……」

エマはエルヴィンの胸の中で
呟くように言う。


「そんなに照れることではないだろう。
私は君があんなによがってくれて、
嬉しかったが。」

エルヴィンは小さく笑う。



「……自分で自分にびっくりしてます……」

エマはそう言ってため息を吐いた。


「大丈夫。私もかなり興奮したよ。」

エルヴィンはエマの耳元でそう言うと、
エマはますます顔を赤らめる。

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