第67章 ●今だけ忘れさせて
エマが咄嗟に手で口を塞ぐと、
「我慢しなくていい。聞かせてくれ。」
エルヴィンは優しくエマの指を舐める。
「あぁ、っんっ……」
エマが思わず声を漏らすと、
「君は指も弱いのか?」
そう言ってエマの指を甘噛みしながら、
陰部に入れた指をゆっくり動かした。
エルヴィンの指は、エマが一番
興奮を感じる場所を覚えている。
そこを集中的に刺激され、
エマの中からは絶えず愛液が溢れ出す。
「……んぁ、なんか、頭が、ふわって、」
エマはエルヴィンに縋り、
喘ぎながら、息を荒くして言った。
「またいきそうなんだな……」
エルヴィンはそう言うと、
2本の指で、荒々しく陰部を刺激する。
「っ……ん、、あぁんっ!」
エマは思わず声を上げ、
また絶頂に達しそうになった時、
エルヴィンは陰部からスッと指を抜いた。
エマは荒い息遣いのままで、
エルヴィンに目を向ける。
エルヴィンはベルトを緩め、
大きくなった陰茎を露わにすると
「君の口から聞きたい。
私のものが欲しくなったかどうか。」
そう言ってエマを、膝の上に跨らせた。
エマはエルヴィンの陰茎にそっと触れ、
「………ほしい、です。」
と、恍惚状態で答えるが、
「……なんだ?
もっとはっきり言ってくれないと
分からないな。」
エルヴィンはエマの顔を覗き込み、
陰部に陰茎を擦りつける。
十分すぎる程に濡れた陰部から、
いやらしい音が響いた。
………快楽の波に呑まれている。
分かっているけど、
湧き出す愛欲を抑えられない……
「……っ……エルヴィンさんのが、
ほしいんです………
私に、いれてくださいっ。」
エマがそう言ったと同時に、
エルヴィンは勢いよくエマの中に
陰茎を差し込んだ。