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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第47章 作戦会議





エマは更衣室に入ると、

「エルヴィンさん。
あの、エルヴィンさんがここにいると
私着替えられないんですけど……」

そう言って、一緒に更衣室に入ってきた
エルヴィンを横目で見る。


「私のことは気にしなくていい。」

平然と言ってのけるエルヴィンに、

「いや、さすがに気にしますけどね。」

と、エマは穏やかにツッコミを入れた。





「それよりエマ。
これからは少し小声で話しなさい。」

エルヴィンは小声でそう言うと、
ドアの前に目をやる。


廊下側の窓の曇りガラスは僅かに開けられ、
人影が見えた。



「私たちが恋人同士であることが
どうも納得できないらしい。」

「え、もしかしてさっきの人、
ここまでつけてきたんですか?」

思わず普通のトーンで話すエマの口を、
エルヴィンは手で塞ぐ。


「君に演技は難しいかもしれないな……」

エルヴィンはそう言うと、
エマのドレスの後ろの紐を緩め始めた。


「え、エルヴィンさん!
あの、脱ぐのは自分で出来ます!」

エルヴィンの突然の大胆な行動に
つい声を荒げるが、

「遠慮するな。私と君の仲だろう。」

エルヴィンはエマの言葉を無視して
ドレスの紐をほどく。


「………ちょ、ちょっと状況が
把握しきれてないんですが、
これ、あの人に見せつけて
恋人だと思わせようって作戦ですか?」

エマは小声でエルヴィンに問いかける。


「ご名答。」

エルヴィンはそれだけ言って
エマに笑いかけると、
ドレスを完全に脱がした。

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