• テキストサイズ

自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第33章 決断、そして。





しばらくして、エマは目を覚ます。

いつの間にか眠っていたようだった。


オイルが少なくなったランプの明かりは
弱々しく、辺りは暗闇に包まれていた。


ふと横に目をやると、
仰向けで寝転がるリヴァイが
静かに天井を見つめている。



「………リヴァイさん?」

エマが躊躇いながらも声をかけると、

「お前の決断はこれで良かったのか。」

リヴァイは天井に目を縫い付けたまま
問いかける。


「はい。」

エマはそれだけ言うと、口を噤んだ。




リヴァイは目を瞑り、少しの沈黙の後、

「ただいま。」

と、エマの目を見つめる。



「一人で、待っていられませんでした……
すみません……」

リヴァイのその目に、
エマはリヴァイを騙し通すことは
できないことを悟った。


リヴァイはエマの方を向いて
優しく髪を撫でると、

「今、ここにお前がいる。それで十分だ。」

そう言って優しくエマを抱きしめた。



/ 770ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp