• テキストサイズ

自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第31章 調査兵団帰還




完全に日が沈み、
雲の切れ間から満月が顔を出している。

エマは廊下にある窓の外を見上げ、
小さくため息を吐く。


その時。ドアがゆっくり空いた。



「リヴァイさん?」

エマはドアから顔を覗かせる。

と同時に、ドアの内側に引き込まれ、
いきなり抱きしめられた。




「……おかえりなさい。」

エマはそれだけ言うと、
久しぶりのリヴァイの匂いに
少しの安心感を覚える。

しかしそれと同時に、
血の臭いのするリヴァイの服は、
戦場の恐ろしさを物語っていた。




しばらくリヴァイは何も言わず
エマを抱きしめていたが、
突然エマをベッドに押し倒す。




「リヴァイさん?」

思わずリヴァイの顔を見たエマは
言葉を失った。


悲しそうで、今にも泣きだしそうな、
初めて見る表情のリヴァイは

「俺は、生きているのか?」

そうエマに問う。


「生きています。
生きて帰って来てくれて、
ありがとうございます。」

エマはそう言うと、リヴァイを強く抱きしめた。

/ 770ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp