第10章 *遊郭
それからしばらく経った頃だ。
前日の夜、不死川は任務があったためしのぶにを預けていった次の日のことだった。
:「外はどんな天気なのかな…晴れてるのかな…てかなんかさっきから外が騒がしい気がする」
そう、外では宇髄がアオイや、すみたちを抱えて行こうとするのをカナヲが止めたり、そこへ炭治郎達がやってきたりと騒いでいたのだ。
:「あ、善逸の声がする。ここから呼べば善逸気づいてくれるかな?…善逸、善逸来て!!!」
炭:「何をしてるんだ!!」
宇:「そんな頭突き食らうわけねぇだろ」
善:「お、俺だって…あっ!!!!さんが呼んでるぅぅぅ!!!!なんですかぁぁぁぁぁ!さーーーーーん!!!」
善逸は目をハートにしながら呼ぶ声がする方へとすっ飛んで行った。
善:「呼びましたかぁぁぁ?なんでしょうか、もしかして俺に告白でも…ぐふふ、うへへ」
:「そんなわけないでしょ…外で一体何してるの?すごく騒がしいなと思って」
善:「そんなぁぁぁぁ…あの派手な柱の人が蝶屋敷の女の人を連れ去ろうとしてるんです。」
:「え?どういうこと?」
善:「俺にもよく分からないけど、任務に必要だとかなんとか?」
:「それって、私じゃダメなのかな?アオイちゃん達じゃないといけない理由があるのかな?善逸、宇髄さんここに呼んできてもらえる?」
善:「さんの頼みとあらば喜んでぇぇ!!」
善逸はまた宇髄を呼びに飛んで行った。
そしてしばらくすると宇髄と炭治郎達がの元へとやってきた。
:「あ、宇髄さん。ありがとう善逸」
善:「どういたしましてぇぇぇ!」
宇:「、任務来れんのか?」
:「私にできることならなんでもやりますよ。まだ来てないですけど、しのぶちゃんも任務に出ていいと言われてますし。」
宇:「…そうか。」
:「私じゃダメですか?」
自ずと背の小さいは背の高い宇髄を上目遣いで見上げる形になる。
宇髄はの頭に手を当てて顔を逸らすと
宇:「それは良くねぇぞ、…。まぁ、不死川に相談だな。」
すると後ろから不穏な音が聞こえた。