第2章 最終選別
それは一度を宇髄が見た時、いつものごとく嫁になれと言うと、が二つ返事ではいと返したことに対して不死川がこれでもかというほど怒ったからだった。
は他の者に言われたことに逆らえないこととその理由を不死川が宇髄に話すと、そこからは嫁になれとは言わなくなったのだ。
そしてある日は義勇の元へ
:「冨岡さん、今日も修行してくださりませんか?」
冨:「俺は柱じゃない。」
:「強いのに…分かりました。すみません、では帰ります。」
はすぐ帰っていった。するとそこへ
不:「おい冨岡ァァァ!!に否定的な言葉かけるなっていってるだろォォォ!?」
冨:「俺はお前達とは違う。柱ではない。」
不:「あいつは人が言ったことを否定できねェ。その上、自分が言ったことを否定されたら自分のこと責めるんだぞォ!?何遍も言ってるだろうがァ!?あぁん!?」
冨:「なら俺のところへ寄越すな。」
不:「誰がテメェのところになんてやるかァ!二度と来させねぇよォ!!」
それから不死川に言われ、が冨岡の元へ来ることは無くなった。
そして、は胡蝶姉妹の元へも修行にやってきていた。
:「しのぶさん、カナエさん、こんにちは。」
カ:「あらあら、ちゃんこんにちは。また修行に来たのね。偉いわ!!」
胡:「今日は弓の訓練でもしますか?」
:「はい、やりたいです。」
は刀に加え、弓を使う練習をしていた。
というのも、は育児放棄されながら育ったため、体の発育が悪く、他の人より力もない。
それ故に風の呼吸だけをやっていては強くならないと判断し、他の柱からいろんな技を吸収するために柱稽古のようなものをつけてもらっていたのだ。
弓もその一つで、遠くから一度鬼に弓で毒を打ってから弱っているところを狙うための道具であった。
:「ありがとうございました。またお願いします。今日もお二人は可愛かったです。では。」
そう言っては帰っていった。
胡:「さんはああいうことサラッと言うから。」
カ:「でもそれがみんなに愛されてる理由じゃない。」