第2章 任務
「そんなの俺が守ってやらァ!」
「でも不死川さんには、私たちには、鬼舞辻を倒すという一番の目標があるでしょう!?こんな身体のせいで不死川さんの邪魔になるのは耐えられないんです…だから…今日のことは忘れてください。助けていただいてありがとうございました。」
ボロボロと涙を流す星波にかける言葉が見つからない不死川。
まだ何か言いたげな不死川を残し、湯浴みしてきますと言うと逃げるように離れた。
湯浴みを終え、各々の部屋で眠りにつき、朝不死川を起こそうと部屋に行くと、不死川はすでに部屋を去った後だった。
「嫌われてしまった…せっかく仲良くなれたと思ったのに…私のせいだ。ごめんなさい…不死川さん。」
静かに呟くと星波も藤の家紋の家を後にした。