第18章 定期健診
「俺は煉獄を止めようとしたんだけどよぉ」
ケラケラと笑いながら平然と後から部屋に入ってくる宇隨。
「わかっていたなら何でお前まで入ってきたァ…さっさと出てけェ……」
抜くに抜けず困惑した実弥が力なく声を出す。
「いやぁしかしド派手にどエロい顔だったな星波!」
「っ!?」
放心していた星波だったが、ようやく頭が状況を飲み込めてきて慌てて手で顔を隠す。
「宇隨……」
ゴゴゴッと宇隨に掴みかかったのは杏寿郎だった。
「怒るのお前なのっ!?」
「なんでもいいから早く出てけェ…」
実弥は繋がったままの星波を隠すようにギュッと抱き寄せ膝の上に座らせると、宇隨と杏寿郎に威嚇する。