第17章 友達
「どうしてくれんだこの全員の動揺っぷりをよォ」
「うーん、俺は真剣なんだけどなぁ」
先程よりいくらか冷静さを取り戻した星波がうーんと考える。
「あのっ!風弥をとりあげてくれた産婆さんが、この辺りの子をほとんどとりあげた凄腕の産婆さんなんです!専門の方にお聞きするのが一番なのではっ?」
「専門ねぇ。なるほど、それもそうだな!嫁たちにも話してみるわぁ。悪かったな突然ぶっ込んじまって」
「本当になァ」
「さぁて俺はそろそろお暇させてもらうかねぇ!」
宇隨が立ち上がると実弥が見送りに立つ。
「門のとこまで送ってくるから星波は待ってなァ」
「はい!宇隨さん、また明日」
「おぅ、またなぁ」
そうして宇隨は帰っていった。