第17章 友達
「また会えたなんて運命かな?ちょっとお茶でもしようよ」
(運命!?)
「いえ、もう帰らないといけませんのでごめんなさい」
「そんな冷たいこと言うなよ。ちょっとだけでいいんだよ」
男は星波の腕を掴む。
(嫌っっ)
星波は手を振りほどこうとする。
「そんな怯えなくていいだろ。さ、行こう」
全集中常中を解いた他の元隊士たちとは違い、産まれつき全集中常中を自然としている星波は、男の力など造作もないはずだ。
しかし呪詛の時のトラウマが蘇り、うまく呼吸ができずグイグイと引っ張られ連れていかれてしまう。