第17章 友達
そうして各々の作品ができあがり片付けを済ませると、文子がお茶とお菓子を持ってくる。
「星波さんからいただいたお菓子です。みなさんで召し上がりましょう」
お菓子を食べていると、和美さんが口を開く。
「星波さんはどうして刺繍を?」
「身になる趣味を見つけたくて、あとは…お友達ができればいいなって…」
((かわいい…!))
「ぜひお友達になりましょう!」
「「私達もぜひ」」
「いいんですか!?嬉しいですっ」
「星波さんはこの辺の人じゃないの?」
「はい。ここへは1年ちょっと前に引っ越してきたんです。」
「そうだったのね!私たちがここでの最初のお友達?なんだか嬉しい!仲良くしましょうねっ」
「はいっ!」
12時になり教室が終わると、桜、和美、幸は自宅へと帰って行った。