第15章 誕生日
午後、実弥と星波は風弥を杏寿郎たちに任せて必要なものを揃えに行った。
絨毯にカーテンに小さなテーブルとソファー。
台所用品やお風呂道具などいろいろなお店を周り品を揃えた。
荷物がかなり多くなってしまったので、買ったものは家まで届けてもらうことになった。
「思ったより時間がかかってしまいましたね…」
「あァ急いで帰ろうぜェ!ほら」
「…?」
手を広げる実弥を不思議そうに見る星波。
「俺が走った方が早ェ」
広げた手の意味がわかり赤面する星波。
「そ!そんな!だめですよっっ!風弥を産んでから前より重くなったしっっ」
「俺らのかわいい風弥クンが泣いてるかもしれねェなァ?早く帰ってやらないとなァ?杏寿郎にも迷惑だろうなァ?」
「うっ、ぐっ、ぐはっ…」
ザクザクと星波にダメージを与える実弥。