第14章 入籍
少しした頃、不死川が迎えに来た。
「やっぱりここだったかァ。富岡ァ、急に悪かったなァ。」
「いや大丈夫だ。家の方は落ち着いたのか?」
「まだだ。でも星波を連れて行かなきゃならねェ所があって抜けてきた。富岡、重ね重ね悪いが風弥を連れて先に帰っててくれないかァ?」
「わかった」
不死川に頼られて嬉しい義勇は、ムフフと笑いながら風弥を連れて戻って行った。
「どこか行くんですか?」
「星波ィ…誕生日おめでとう。産まれてきてくれてありがとう。喜ぶかわからねェが…」
そこまで言いかけて不死川が止まったので星波は不思議そうに不死川を見る。