第14章 入籍
夕方のまだ空が明るい頃、槇寿郎と千寿郎、杏寿郎と不死川が大きな荷物を持って帰ってきた。
「みなさんおかえりなさい!その荷物は…?」
「星波!見てはだめだ!」
「富岡ァ!星波と一緒に散歩でも行ってこい」
突然帰ってきた4人に、わけも分からないまま家を追い出されてしまった義勇と星波と風弥は、河原を散歩することにした。
「夕方になると少し涼しくなるね」
「そうだな」
「義勇は最近どう?」
「時々炭治郎が遊びに来る。善逸は禰豆子と恋仲になったそうだ。」
「へぇっ!そうなんだ!善逸くん、前から禰豆子ちゃんが好きって言ってたから気持ちが伝わって良かった!これで少しは実弥さんと仲良くなれるかな?」
「不死川と善逸は仲が悪いのか?」
「いやぁ、仲が悪いというか、善逸くんが会う度にその…私のことを綺麗とかかわいいとか褒めてくれるんだけど…それで実弥さんがいつも怒ってしまって…」
星波が苦笑いをする。