第13章 新生活
「そう言うと思ってちゃんと用意してある。それは婚約指輪と言って、特別な日だけに付けるらしい。普段つけるのは…これだ。」
不死川が先程よりも少し大きい箱をパカッと開けると箱の中にはふたつの指輪。
「これは…?」
「俺のとお前のだァ。」
「見てもいいですかっ?」
大きい方はシンプルな指輪で、小さい方には一粒ダイヤが埋め込まれていた。
「これなら付けてても風弥の世話もできるだろォ?」
「…素敵っ、本当にありがとうございますっっ。私ばかりもらってしまって、嬉しいけど申し訳なくなってきましたっ…」
「馬鹿かァ?もうもらってんだよ俺はァ!」
「???私、何かあげましたっけ?」