第13章 新生活
耳の横につぅっと涙が伝い、時折ぱたっぱたっと枕に当たる小さな小さな音が鳴る。
「っっ!?」
突然肩を掴まれ驚く星波。
グンっと仰向けに視界が変わり目に入ったのは、星波を横から覗き込む不死川の姿だった。
「ごめっごめんなさっ…」
なぜか咄嗟に謝り、叱られた子どものように怯えた目で見る星波。
「…何で…泣いてる?」
「ち、違いますっ泣いて、ませんっ…」
はぁっとため息をつく不死川に星波の表情が凍りつく。
「ごめんなさいっっ」
再び謝る星波。
「怒ってねェ。何で泣いてるのか聞いてんだァ」
沈黙が流れる。
「星波?言わなきゃわかんねェぞ?」
「…き、嫌われちゃったと思ってっっ」
「はァ?誰が?え、俺が?お前を?」
不死川は、なんのことだかさっぱりわからないと言った表情で困惑した声を出す。