第11章 明けた朝
「ところでお前、今までどうやって生活してたんだァ?」
風弥を抱く不死川の正面に座り直し、妊娠中から産後もずっと煉獄家にお世話になっていたことを話す星波。
「…そうかァ。それなら星波はこれからも今まで通り煉獄と暮らせェ。」
突然突き放したようなことを言う不死川に絶句する星波。
「俺はお前とは一緒になれない。」
「…なんで!?私は実弥さんのそばにいたい!もう離れたくないですっっ!」
「俺は鬼舞辻との戦いで痣が出た。いつ死ぬかもわからないこんな男やめとけェ。」
不死川が寿命のことを気にしているということを察した星波。
「本当は…?実弥さんの本当の気持ちが知りたいです。」
「本心だァ。煉獄なら風弥のことも安心して任せられる。それに煉獄はお前を好いているだろォ」
しばらく考え込む星波。