第11章 明けた朝
「ぶふーっっ!」
廊下から吹き出して笑う声が聞こえる。
「固まっちまったのか富岡!反応地味だなっ!」
「ほら富岡!星波の子だ!」
風弥を抱いて入ってきた杏寿郎と宇隨を見てさらに困惑する義勇。
「あ、赤子は、どちらの子だ…?」
「そう思うわな!残念だがどちらの子でもねぇ!」
「…???」
「見ればわかるだろう!」
杏寿郎が義勇に風弥を近づける。
「し、不死川!?本人…!?」
「本人なわけねぇだろっっ!?いや、本人かと思うくらい確かにそっくりだけどな!?」
ギャハギャハと笑いながら困惑する義勇に突っ込む宇隨。
「風弥です。はじめまして、義勇」
星波がにっこりと言う。