第11章 明けた朝
「星波。鬼舞辻無惨は消滅した。」
「っっ…!そう…ですかっ…!」
「…星波。安心しろ!不死川は無事だ!大怪我はしているが意識はあるそうだ!産後の床上げが済んだら共に見舞いに行こう!」
「っっ!!」
星波の目から大粒の涙がこぼれ落ちる。
「風弥、君の母上は泣き虫だ!早く大きくなって母上を守るのだぞ!」
そう言いながら、星波の肩に手を添えて笑う杏寿郎。
「さぁ、風弥が腹を空かせているだろうから乳をやるといい!俺たちは席を外そう!」
(星波にはまだ伝えるまい…)
そそくさと部屋を出て行ってしまった。