第10章 無限城
「わああぁっっ!?」
「星波!大丈夫か!?星波!?」
ポロポロと涙を流す星波だが痛みで現実を思い出す。
「いたたっ…う、はい。大丈夫ですっ…」
「あぁ…きた…ああぁあああっ…はぁーっはぁーっ」
呼吸を整え何とか痛みを逃す星波。
それからまたひたすら痛みに耐えること数時間…
「次の痛みが来たらいきんで良い!」
「んーーーーーーっ!!」
「おぎゃあおぎゃあおぎゃあっ」
「星波!よくやった!元気な……星波!?」
出産の疲労と出血で意識が朦朧とした星波は、どんどん薄れていく意識の中で夜明けを見た。