第7章 刀鍛冶の里
そうして星波は次の日、鐵穴森に地図を書いてもらい秘湯に向かった。
「わー!あった!早速入ろう!」
早速温泉に入る星波。
「はぁあ…こんなに長くゆっくり休んだの久しぶり…」
星波がウトウトし始めた頃、突然ガサガサっと言う音がして飛び起きる。
そこには裸で、今にも温泉に入ろうとしている男の子がいた。
「え…?!誰っ?!」
「っっ?!…うわあああっ!」
突然の星波の声に驚き、顔を真っ赤にしながら後ろを向く男の子。
「見てないからな?!」
「そ、それは大丈夫…(私は見えた…ごめん)びっくりさせちゃってごめんなさい。」
「俺の方こそごめん…!人がいるの全然気付かなくて…」
「湯けむりで全然見えないもんね、私の方こそごめんなさい。それより今からお風呂?こんなところまで来て私のせいで入れないのは申し訳ないから、後ろ向くし良かったら……どうぞ??」
男の子は驚いてさらに顔を真っ赤にさせたが、
「お…おぅ」
と言いながら遠慮がちに入ってきた。