第6章 日輪刀
「ではどうすれば出て行ってくれますか?」
「出て行く気はないが、そうだな…鬼狩りの時はやめてやろう。その代わり定期的に情を交わせ。」
「ええぇ?恋仲の殿方もいないのに困ります!」
「私の星波にそんなことはさせられん!」
(私の…?)
「もう決めた。」
ふんっと偉そうに笑う女は消えた。
「ここに来る前より状況が悪くなったような気が…」
じろりと陰陽師と厳勝を睨みつける星波だったが、これからのことを思うと気が重くなった。
「星波、解決できずすまない…また別の方法を調べてみよう…」
厳勝が星波を家まで送り届けると、一日でいろんなことがありすぎてかなりの疲れが溜まっていた星波は、布団に入るとあっという間に眠りに落ちた。