第5章 遊郭
星波が駆けつけた時には既に宇髄と善逸と伊之助は血まみれで倒れていた。
傷だらけの炭治郎の目の前にいるのは鬼。
(あれが妓夫太郎…?)
炭治郎が鬼の頸に刀を振り下ろすと、屋根の上から女の鬼が叫ぶ。
「お兄ちゃん!」
(あれが堕姫ね!)
「雷の呼吸壱ノ型 霹靂一閃神速!」
瓦礫の中から飛び出した善逸が堕姫の頸に向かう。
「星の呼吸弐ノ型 彗星!」
善逸の速度に合わせて一緒に斬り込む。
「斬れろおぉぉっ!!」
ザンッッ
「ガアアアアァ!!」
ザンッッ
同時に妓夫太郎と堕姫の頸か飛ぶ。
ドクン
「うぁっ…斬っちゃった…んはぁ…」
星波がうずくまるが、全員満身創痍のため苦しむ星波に気づく者はいない。