第4章 無限列車
いつものように杏寿郎に声掛けをする星波。
「杏寿郎さん、今日はとても天気が良いですよ」
「…うむ…そうだな…」
「っっ…!!!杏寿郎さんっ!」
身体中の水分が目から流れ出るのではないかというくらい、大粒の涙をぼろんぼろんとこぼす星波。
「杏寿郎さん!杏寿郎さん!」
「うむ、聞こえているぞ」
「杏寿郎さあぁん!うぁっ、ぐすっっ、2ヶ月も眠りっぱなしだったんですよ!良かった、ほんとうに、よかっっ…ぐすっ…今しのぶちゃんを呼んできますねっ」
星波はパタパタと病室を飛び出していく。
「煉獄さん!」
しのぶとアオイ、きよすみなほ、カナヲ、炭治郎、善逸、伊之助、星波…蝶屋敷に居る全員が病室にやって来る。
「「良かったーーー!」」
みんながぐすぐすと泣いている。