第4章 無限列車
煉獄家の近くまで来ると何やらもめている声が聞こえる。
ゴッッッ
すごい音がしたと思い近づくと、炭治郎の頭突きをくらった槇寿郎が伸びていた。
「千寿郎くん…久しぶり」
星波が、ははっと笑うと、同じくははっとバツが悪そうに笑う千寿郎。
「どうぞあがってください」
槇寿郎を寝かせ客間に通してもらう炭治郎と星波。
炭治郎は星波の予想通り、歴代の炎柱が記した書を見せてもらいに来たようだ。
「これではないかと思うのですが」
千寿郎が持ってきた書を開くと、中がずたずたにやぶれていた。
「わざわざ足を運んでいただいたのに、日の呼吸やヒノカミ神楽について結局なにも…」
落ち込む千寿郎。
「大丈夫です!まずはもっと鍛錬します!」
「歴代炎柱の書は私が修復します。他の書も調べてみます。父にも聞いてみて、何かわかったら鴉を飛ばします」
「よろしくお願いします!」
そうして炭治郎と星波は煉獄家を後にした。